医師の留学

医師の中には海外留学をして医技の研鑽、経験を積む医師たちも増えています。海外の方が医学・医療が進んでいるから、という理由よりは海外の方が研究資金に恵まれ、語学力をつけられる、そして何よりも技術を研鑽できるメリットがあります。

医師の留学には研究留学と臨床留学の2つのパターンがあります。

研究留学をする医師にとっては、恵まれた研究環境が大きな魅力です。海外の大学や研究施設は、有給の博士研究員(博士号を取得した後の若手研究員)のシステムが充実しているため、少なからず研究に邁進する日々の中でお給料を得ることができます。‘研究’という世界は競争が非常に激しく、朝から晩まで寝る間を惜しんで研究に没頭しなければ、論文発表できるような研究成果を上げることはできません。生活のためのアルバイトで研究時間を削るようなことがあれば競争に打勝つことはできないのです。そのため安くても給料が多少なりとも出る海外の研究施設の方が、研究と生活を両立させやすい環境にあります。また、こうした‘研究’には非常に多くのコストがかかってきますが、欧米の方が国からの補助や企業との産学協同研究が多いため、この点でも研究者は研究と結果を記す論文執筆に専念することができます。

さらに留学をすることで英語力を付けることができ、論文などを執筆・発表しやすくなる点も留学の大きな利点のようです。どんなに良い研究をしていても言葉で伝える力がなければ評価の土台に上がることもできません。世界の共通語はやはり英語、国際学会では全て英語のため、英語ができなければ発表さえもできないということになります。医師にも英語力は持つべき能力のひとつと言えるでしょう。

一方、臨床留学は完全に医師としての実力が試される厳しい世界です。しかしその分得るものは大きく、ゆるぎないスキルを習得することができれば医師として大きく飛躍するステップとすることができるでしょう。例えばアメリカに臨床留学する場合には、350問の基礎医学、400問の臨床医学、問診スキル査定(11人の模擬患者に各15分の問診試験)、TOEFLの4つの試験をクリアしECFMG発行の認定書を取得することが必要になり、その後も臨床留学のハードルは決して低いものではありません。昔は留学を終えた医師の受け皿がない、などと言われてきましたが、最近は海外で臨床留学を経た医師を積極的に受け入れる民間病院も増えており、不動の実力があれば将来の不安を抱く必要はないようです。

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